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老いの春を、煌いて生きる

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悔いなく生き切ることを目指す79歳の青春日記

「あ ほ~庵」開放日を終わって

14日は、以前から皆さんに約束していた「あ ほ~庵」開放日の一回目を実現した。
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10時半ごろには大半の参加者がそろい、分かち合いが始まった。

もともとこの企画は、いつもはセミナーやワークショップ、あるいはカウンセリングやヒーリングなど、目的を持った時間の為に「あ ほ~庵」に来ている方々が、もっと気楽にこのスペースを利用し、自分自身と向かい合ったり、静かに自然を楽しんだり、あるいは気の置けない仲間とともにゆったりした分かち合いの時間をもつことができるよう、「あ ほ~庵」を開放しようということでお約束していたものだった。

しかし、今回は3月11日の東日本大震災の記憶が生々しく、私たち夫婦も「おいでんせぇ✩岡山」にかかわり、この未曾有の体験とどう向き合うかについて色々思うこともあったので、特別に、午前中はこのテーマについて参加者みんなで分かち合ってみようということで声掛けしのであった。

このテーマに関連して、今回は「アロハでハイロ」と福島原発の廃炉運動を続けてきて、その予測が的中して自らが被災者となられた福島の愛さん、小さな子どもの安全のため千葉から家族みんなで移住の為に家探しに来ているマイケルさんご一家、妊娠中の9ヶ月の赤ちゃんを守るために横浜から移住してこようとしているみどりさん という3組のゲストも参加してくださったことで、集まりは一気に厚みを増した。
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話しの口切は、「おいでんせぇ✩岡山」代表の西江さんだった。
今回の大震災は、私たちが地球や自然を破壊し傷つけ続けてきた結果であり、もうこれ以上は耐えられないという地球からのやむをえないメッセージなのだ。
もともと私たちは、この地上であらゆる存在、生き物たちと調和して生きる喜びの世界を実現する地上の神となるべき存在として作られたもの。

原子力は本来人間が手を出すべきものではなかったのだ。が、それを掘り出しいい加減な使い方をして、その挙句悪者にされる放射能の思いも辛いものがあろう。
この時期にあたって、私たちは恐れや不安から逃げずに、正面から向き合うと同時に、おまつりするほどの思いも必要である。
震災に会いながらそこに踏みとどまってくださっている方がたは、魂レベルで人類の過ちを引き受ける覚悟で生まれてきた方たちかもしれないが、放射能に弱い子どもたちや、子どもを育てる女性方は、何としても放射能から逃れて生き延びてほしいと思う。

いまこの大震災から学び、その復興を期に、地上の神にふさわしい新しい国を創ることこそ、災害に会われた方々への犠牲に報いることであり、神の心にも添うものだと思う。

おおむねそのような趣旨のお話だったと思う。神主さんらしく地の神となる身としての私たち人間という表現などに若干違和感のあった人もいたかも知れないが、この東日本大震災を期に、人々の反対や危惧を無視して原発を作り続けるような国を方向転換させなければという思いは共通だと思われた。
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「アロハでハイロ」と訴え続けてこられた大塚愛さんの、古里を後にして岡山に向う旅の中での深い悲しみ、寂しさなど言葉にしようのない思いを、できるだけ穏やかに話そうとされて、それでもあふれて伝わってくるその感情に、私の胸もどうしようもないほど振るえ、そしてこのような犠牲者を生み出したこの国のあり方に、強い怒りの思いを抑え切れなかった。
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中国系インドネシア人のマイケルさんと直美さんは、3歳の幼い子どもを守りたい気持ちと、千葉を離れようとしない両親を助けたい思いとの狭間でゆれる思いを語られた。
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夫婦で開いていたカレー屋をたたんで、おなかの赤ちゃんの為に、岡山を頼ってきたみどりさんたちも、まったく知らない土地で、居候しながらの家探しや、当てのない生活設計にとまどっておられるようだった。

リアルな実感を伴う被災者の方々のお話に、岡山の皆さんそれぞれの学びや気づきもあったことと思われる。
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最終的に15人にもなり、「あ ほ~庵」の2階は満室状態だったが、皆さん終始穏やかに、温かい雰囲気の中で、分かち合いを続けてくださっていた。


★次回開放日の予告

前回ご参加の方々は、移住してこられる方々も、岡山でお迎えする方々も、ともに人として生きることの意味や、人と繋がることの尊さと向き合う一日になったのではないかと思います。   
しかしやや人数が多すぎて、十分自由に話す時間をお取りいただけなかった方も多くなり、まことに申し訳なく思っています。

次回からはゆっくりじっくり、一人ひとりの輝きをお互いが引き出せるような機会と空間を作り出せれば・・・という思いから、参加者7~8名くらいでと考えております。

午前中は、毎回何か共通のテーマについて分かち合う時間にし、午後はフリータイムもしくはご希望のワークなどにしたいと考えています。
なお、テーマについては、参加ご希望の方に、事前にご提案いただけたら嬉しいと思っています。

次回以降の開放日の予定は下記の通りです。
なお詳細については、後日改めてこのブログでお知らせいたします。


第2回 5月12日(木) 10:00~16:00
第3回 5月14日(土) 10:00~16:00

     各回とも 午前の部 10:30~12:30 は特定のテーマについての分かち合い
     昼 食  12:30~13:30  希望者にはワンコインランチ(カレーなど)
     午後の部 13:30~16:00 フリータイム

参加料 午前の部、午後の部それぞれ500円。ランチご希望の方500円。
すべて事前に問い合わせ、ご予約ください。
by mahorobanokimi | 2011-04-26 10:13 | 「あ ほ~庵」日記

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