人生の新たな流れに向けて、76歳の総括!(その4)
わたしの最初のつまずきは、
高校時代でした。
高校に入った時は、
トップクラスだったわたしも、
遊びまわっていて、気が付いたら
同学年650人中630位あたりをうろうろ、
落ちこぼれて自信喪失、自己嫌悪。
しかし心機一転し、
浪人中は、毎日3時間睡眠。
1年で3年分勉強して
地元の国立大学に入って、自信回復。
そして、卒業後は、
日本で5本の指に入る
ゼネコンに入って、
やれやれ、何とか両親の期待に応えられた
とほっとしました。
新人時代は、総務部で
鬼課長から文書作成の特訓。
書いても 書いても、
赤鉛筆の直しが入る毎日に、
またしても、自己嫌悪。
20代後半で、自ら志願して
新しく設立する子会社へ出向。
子会社で直接採用した
若い部下たちのチームを率いて
夢中で頑張る体験の中で、
気が付けば、いつの間にか
人の輪に入ることが 徐々に出来る様に
なっていきました。
必要に迫られて、
飛び込んで行ったからこそ、
殻が取れ始めたのだと思います。
しかし・・・・
会社のために、と張り切りすぎて、
社長にも、自分が正しいと思うことを、
遠慮せずに提言していたら、
「君は、わたしの指導力が
足りないと言うのか!」
と 普段は穏やかな社長が、
突然プッツンして、大声で叫ばれたのです。
なんと、それから1年近くも
あれほど信頼され、
可愛がられていた社長から
まったく口をきいてもらえないという
思いがけぬ体験をすることに
なってしまいました。
この体験から、わたしは・・・
どんな正しいことでも、
相手が受け取れる形で伝えないと
伝える意味が無いこと を学びました。
その後結局、その子会社は市場に適合できず
事業から撤退。
子会社で直接採用した人たち大半の
首を切らざるを得なくなりました。
親しい仲間や部下たちを切るという、
なんとも辛い体験でした。
雇われている者の立場の弱さを、
痛感した体験でした。