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老いの春を、煌いて生きる

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悔いなく生き切ることを目指す79歳の青春日記

高齢者が日本を支える時代?

少し前の 降りしきる雪で六甲山がかすんで見える日、加古川に出かけました。

目的は 加古川市の老人大学院で学生さんたちの発表を聞くこと。
昨年5月30日に、大学院2年生の90人ほどの方々にお話させていただき、
今回は、その後 実践活動してこられた学生さんたちの、報告会。


この大学院の学生さんたちは、皆さん加古川市の高齢者大学や 兵庫県が
主宰しているいなみ野学園の高齢者大学などで、すでに4年間勉強してきた
人たち。しかもこの大学院の入学に必要な論文試験や面接までパスしてきた
人たちなんだそうです。

今回は1年生の方たちも加わり、総勢120人余りの学生さんたちがホールを
埋めていました。学生さんといってもほとんどが70代80台の、ビックリする
ぐらい元気な方々ばかりなんです。
そしてなにより驚くのは女性に負けないぐらい男性の姿も多いということです。
(私は皆さんのお元気そうな姿に、つい壇上からカメラを向けてしまいました。)
高齢者が日本を支える時代?_a0080610_11143494.jpg

今回は2年生の3つの組の方々の発表が行われたのですが、全ての組が、
プロジェクターとパワーポイントを活用して、実に手際よく発表されたことと、
2つの組は10人くらいのチーム全員で役割分担してチームワーク良く発表
された事が実に印象的でした。

実際に、学生さんたちが手分けして地域の高齢者施設に足を運んで調査
したり、皆で訪問して施設の高齢者の方々と交流した体験の中から、様々な
気づきや感動体験を得られたお話を伺っていて、私も改めて、知識情報に
偏らない、気づきと観点を拡げる教育の価値と重要性を実感させていただき
ました。

今の大学院生は27期生と28期生とか。28年間も営々とこのように地道な
活動を継続しておられる加古川市および社会福祉協議会のご努力には、
本当に頭が下がる思いです。


多くの自治体で、行政予算が年々削られ、それを補うことも視野に入れて、
地域の高齢者などを対象としたセミナーなどが行われています。
しかし、この加古川のような地道な努力が続けられてきたケースは、そう
多くはないのではないでしょうか。


生き生きと、しかも全く老いを感じさせずに活動し、また壇上で報告された
皆さんを拝見していて、意識を磨き活動を継続する中で、若さも活動する
パワーも、長く維持することが可能なんだなあと感心すると共に、意識の
開かれた元気な高齢者こそが、変貌する日本社会の、そして住民自治
や主体的な民力の期待される地域コミュニティーの大きな支えになるこ
とを確信しました。


講師としてお招きいただいたのですが、私のほうが多くの学びをさせてもら
った気がして、感謝でした。

高齢者が日本を支える時代?_a0080610_1115233.jpg

小雪のちらつく帰り道、商店街の脇のヒカン桜?が、寒さにも負けず可憐な
花を開いている姿が、地味な活動をたゆまず続けてこられている、老人大学
院関係者の方々のお姿にダブって見え印象的でした。
by mahorobanokimi | 2008-02-16 11:27 | 「あ ほ~庵」日記

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