人気ブログランキング |
ブログトップ

老いの春を、煌いて生きる

mahorobayy.exblog.jp

悔いなく生き切ることを目指す75歳の青春日記

カテゴリ:まほろば菜園だより( 9 )

長らく留守にして、放置したままだった農園の手入れを始めている。

まず何より、鹿よけのネットフェンスの破損が著しい。
100mほど下った吉井川の土手から切り出してきた真竹や、取り寄せた果樹用の支柱を使い、枯れて倒れたり折れたりしている竹杭を取り替える。
そして、古い支柱に縛り付けられているネットを解き、破れたネットを繕いながら支柱に縛り付けてゆく。

昨年は、わが農園のネットに2回も鹿が引っかかり、村人の皆さんが取り押さえて成仏させて下さっていた。家に戻ってきた都度応急修理はしていたが、今回は腰を据えて直している。

フェンスが直ったところから、内部にかかるのだが、今回はまず、芽が出てしまっていた隼人ウリの植え付けを最優先した。
a0080610_1237207.jpg

次に手がけたのが、今、きのこ作りの旬の椎茸園の整備。
支柱と遮光幕を新しくし、ホダ木を並べ直す。
a0080610_1240541.jpg

わが椎茸園は、梅の古木の下に作ってある。
折柄、梅の花がホダ木や椎茸に散り敷いて、春の深まりを実感させてくれる。

作り直すと、長年お宿題を果たしたような気分になった。
a0080610_12375799.jpg

その次が、キウイの嫁入りだ。
すでに植えていたキウイのうち、旦那は元気に育っているのに、嫁さんが昨年枯れてしまったので、ずっと気になっていた。
土と支柱を整え直して、やっと新しい嫁さんを迎え入れることができた。
キウイ棚の上に茂る椿の林の奥に、黒く囲われているのが椎茸園である。

農園の整備は、まだ始まったばかり。
あれもこれもやりたいことだらけだが、今年の私の課題は「焦らず、無理せず、本当に楽しんでやる。」こと。
ついつい頑張りすぎ、自分の体や本音に無理をさせてきた反省からの課題だ。
プロセスを楽しみ、今を生き切ることにこそ、人生の最大の喜びがあるのではないかと思う。
by mahorobanokimi | 2015-03-24 12:42 | まほろば菜園だより
a0080610_2313850.jpg

わが畑のコスモスが盛りをすぎ、すぐ後ろのけいた爺さんの田んぼは実りのときを迎えて、鳥避けネットが張られた。
腰の曲がったけいた爺さんは、80歳代後半の今も、苗代作りから田植え、電柵の設置、草取り、ネット張りから収穫まで、たった一人で米作りのすべての作業を淡々とやってのける。
けいた爺さんに限らず、この集落のお年よりは、元気な間は田畑に出て動いているせいか、とにかく元気でぼけている人もいない。皆、まるで健康のためにジムに通うように、晴れた日はほとんど田や畑に出てくる。
奥さんがやっている食堂用に野菜を作っている人もいるが、出荷するために耕作している人はいない。家で消費するものだから、皆農薬はほとんど使わないので助かる。

作物の面倒を見てやらなければ、という意識が停滞を防ぎ、命が一杯の土や自然に触れて体を動かすことで、健全にエネルギーが循環する。皆が顔見知りで、○○ちゃんと呼び合う親しい関係で安心感がある。そんな条件があるので、元気な高齢者が多いのかもしれないと思う。
a0080610_23303492.jpg

地面に広がっている黄色い花は何かお分かりだろうか。茗荷の花である。ジンジャーと同じような色や香りであるが、根元に咲くところが違う。今年我が家の茗荷は、早生も晩生もみな大豊作で、大量の酢漬けが出来た。
a0080610_2333721.jpg

涼しくなって、インゲンが猛烈に実を付け出した。ツルありもツルなしも一斉に実を付け出したので、食べるのが追いつかないくらいだ。
a0080610_23372653.jpg

青シソは花が終わりかけで、そろそろ実が入り始めているので、後数日もすれば佃煮や塩漬けにする。シソの実を佃煮などにするには旬がほんに数日の間だけなので、毎日畑に出ては、シソの穂をつまんでは食べてみている。今年は美味しいシソの実佃煮が出来そうだ。
a0080610_23501327.jpg

唐辛子類が至って出来がいいのも今年の特徴だ。
中でも万願寺の出来が抜群で、毎日肉厚の実を焼いてにんにく醤油を掛けて食べるのが嬉しい日課になっている。
a0080610_23551555.jpg

里芋も、今年はまだまだ葉が青く、芋の太りが今一である。
a0080610_001384.jpg

一方、やや植え遅れた感のあるジャガイモ類やニンニクなども順調に芽が伸びつつある。
a0080610_011276.jpg

レタス類は食べきれずにどんどん時が過ぎて固くなって来つつある。
a0080610_0145273.jpg

はと麦の林の向こうには、菊芋の黄色い花が見えている。
a0080610_0222964.jpg

足元にはいつものチビイモリ。
空には数羽の四十雀。
a0080610_0245564.jpg

思いっきりの秋の空に、思いっきりの豊かさを満喫する暮らし。
あらゆるものを生み出す大地の神様に、心から感謝の合掌をする。
by mahorobanokimi | 2011-10-20 00:28 | まほろば菜園だより
a0080610_21432013.jpg

今年は長い夏から急に秋が来たかのように、朝夕はめっきり涼しくなった。
彼岸花も文字通り彼岸の土手を飾り、早くも桜の葉が色づき始めた。

おいでんせぇ岡山の活動、中でも「やすらぎの泉」の開設に掛かりっきりで畑の手入れを放置していた影響で、ほとんど収穫がなかった我が「あ ほ~庵」菜園も、台風の前後の雨のおかげもあって、イキイキと蘇っている。
a0080610_23133037.jpg

ありがたい事に、最近はミックスレタスやグリーンマスタードをはじめ葉物類の成長が著しく、間引き菜も食べきれないほどだし、ここにきて夏がずれ込んだようにインゲン、オクラ、ナス、ピーマンや甘長なども、有り余るほど取れている。
a0080610_23124565.jpg

秋空一杯の雲のドラマを眺めながらの2階の窓辺での朝昼兼用のブランチは、ほとんど自家製の野菜で賄える。
つつましい年金暮らしながら、自然の恵みの豊かさに感謝し、溢れるような命の息吹の豊かさを満喫する毎日である。
a0080610_23191339.jpg

この写真は、村人総出の草刈で見つけた河辺の桜の狂い咲きである。
朝夕の寒さにも負けず開いた桜の花びらは、可憐というより不屈の強さを感じさせるものだった。
a0080610_23223464.jpg

そろそろ色づき始めた柿の色が夕もやに浮かび上がる光景に、なぜか懐かしい物を感じる。
a0080610_2325233.jpg

例年より開花が遅い菊芋の花だが、茂り方を見ていると、今年は豊作のようだ。
a0080610_23262465.jpg

そんな秋の畑で作業をしていると、いろんな生き物たちにも出会う。
写真は、4センチほどのイモリ君である。まだすれていないからか、あわてて逃げることもなく、手袋の上から可愛いアイコンタクトをしてくる。
a0080610_23294924.jpg

花の少ないこの季節には、地味だが無数の花をつける明日葉も虫たちの絶好のカフェなのか、美しいハエの仲間やぶんぶんの仲間が沢山集まって来る。なぜか、華やかなブルーやブルーグリーーンの衣装を着けているものが多い。
それで思い出した写真がある。1年前の九月突然庭の樫木にぶら下がった奇妙な図形のシルエット。
誰かのいたずらかと思ったほど幾何的な黒いシルエットだったが、反対側に回ってみたら、こんな美しいアゲハチョウの愛のひと時だった。発表する機会がなかったので、ここにお目に掛けておこう。
a0080610_23383065.jpg


秋が過ぎるのは早い。近くの山方という小山に上り、夕景を楽しんだが、ススキがそろそろほころび始め、長楽の滝に映る残照に、つかの間の彩雲のきらめきが走った。
a0080610_23462429.jpg

a0080610_23505921.jpg

a0080610_2351326.jpg

流れ行く時の狭間はざまに、宝石のようなきらめきを見せてくれる自然の豊かさは、今いまの瞬間にこそ、生きる意味があると語りかけてくるように感じられた。

この里の秋は、確実に深まって来ている。
by mahorobanokimi | 2011-10-05 00:02 | まほろば菜園だより
a0080610_23124738.jpg

最近は、このあたりに珍しく雨模様の日が多い。
吉井川田原井堰を囲む丘陵に、霧が龍のような姿で這い登るのを見るのが私は大好きだ。
a0080610_2319490.jpg

台風15号接近の予報を聞きながら、畑に出てみた。
ここ数日間、時々雨が降ってくれたおかげで、葉物野菜の生育が恐ろしいくらい調子が良い。
a0080610_2320546.jpg

3月以来、「やすらぎの泉」開設に掛かりっきりの間に、すっかり荒れ放題になっていたまほろば菜園も、お盆に義弟が苗作りなどの応援に来てくれたころから徐々に手入れを再開した結果が、ここに来てようやく結果にも現れてきたようにも見えるが、やはり雨が適度に降ってくれているのが良かったようだ。
a0080610_2327411.jpg

レタス類、べか菜、青梗菜、ルッコラ、芥子菜等など間引き菜だけでたちまちバケツが一杯になった。
三日ほど前に間引いたときとは、もう大きさがかなり違っている。
ナスも思いがけず沢山大きなものが採れた。オクラにいたっては、大きくなりすぎたものを何本も捨てなければならないほどだった。
a0080610_05489.jpg

お盆に義弟が蒔いてくれたインゲン豆が、もう2メートルにもなり小さな実をつけ初めている。

日ごろ人には、「生きるとは変化することだ」などと分かったようなことを言っているが、このように日々大きく変化する野菜たちを見ていると、自然の命の営みの逞しさや激しさに圧倒される思いさえしてくる。

農薬も堆肥すらも与えない自然にまねぶ農のあり方で、かくも豊潤な実りを与えられるのだ。
何の見返りも要求せずにこれらを与えてくれる大地に、雨に、太陽に、私は何を返せるのだろう?

肥料も農薬も一切使わない自然な農の関わりでも、大地はこのように豊潤な恵を与えてくれる。
ラジオでは、「野菜、なかでも葉物野菜がかなり高騰している」などと言っていたが、ここの野菜たちは何の見返りも要求せず、ただ私たちと合体するときを待ってくれている。
a0080610_0101856.jpg

無心にあぜの間から姿を見せた沢蟹の朱色が、ぬれた大地に新鮮だった。
a0080610_012289.jpg

夜、間引き菜の整理をしている横の窓に、いつものあいつ・・・ヤモリの吉太郎が現れる。
「あ ほ~庵」のあちこちに配属されているヤモリたちの中で、この子がもっとも活動的で、狩猟の上達も早かったが、今夜はウンカの大量派生のおかげでいながらにして大猟のようで、早々に引き上げて行った。

一方、「やすらぎの泉」のヤモリ(家守)をしている妻は、殺到する予約希望に、パソコンをにらみながらため息をついている。もう来年分までの予約希望が入る中、それぞれの方の家族構成や希望時期を見ながら、時期ごとの顔ぶれの組み合わせや部屋の割り振りに頭を悩ませているのだ。
7月の開設以来、自宅から10キロはなれた「やすらぎの泉」にほぼ毎日通って、入居者さんのお世話や出入りの調整、設備の改善などをボランティアでやり続けてきたおかげで、妻は大きく成長してきたようだ。

「自分が中心に座ると決意し、責任を取る覚悟でやり続けてきたから、毎日のように気づきや学びをもらえているのよ。」
「時間もエネルギーも金も、被災者さん支援に注ぎ続けてきて、もうそろそろ限界かなと思ったけれど、おかげで、やらなければ決して気づけなかったようなことを一杯気づいたり学ばせてもらっていたのよ。感謝だわ。」

ちかごろとみに、妻の言葉は重みを増してきたようだ。
by mahorobanokimi | 2011-09-21 00:35 | まほろば菜園だより
「おいでんせぇ✩岡山」の活動に打ち込んでいる間に、自然農の畑たちが草の海にうずまりそうになっている・・・という話を「おいでんせぇ✩岡山」西江代表にちょろっと話したら「それじゃ助っ人部隊をお願いしましょうよ」と申し出てくださり、ミクシィその他で募集してくださったのだ。
ゴールデンウィークの忙しい中に、

29日は5人、30日は1人、1日は2人と延べ8人もの方が「あ ほ~庵」農園に来てくださった。
ゴールデンウィークの忙しい盛りに、中には遠い倉敷の方も一緒に、駆けつけてくださった。
皆さん、来てやっていると言う感じがまったく無く、もくもくと、しかも楽しげに作業してくださるのには感激した。

a0080610_232577.jpg

29日は身重の被災者みどりさん夫婦が一番乗りだった。
「大きなおなかを抱えて、くれぐれも無理しないでくださいね。」
「大丈夫です。私やりたいのです。」とニコヤカなみどりさんの笑顔に、それならどうぞ、」とやっていただく。
a0080610_23301768.jpg

同じ頃、我が家の管理地で、薩摩芋を作りたいという陶芸家の堅さん夫婦も登場して、畝立ての作業を始める。中むつまじく、すごく楽しそうなのがなんとも言えず嬉しい。
a0080610_23293035.jpg

午後には「おいでんせぇ✩岡山」の西江代表や池本さん、まこさんが登場。
活動的な西江さんは、えんどう豆の防鳥ネットをはずして草刈。まこさんはもくもくとニンニクの周りやワケギの周りを刈り続けている。
私たちが梅の畑と呼んでいる畑の 蚕豆やえんどう豆、そして玉ねぎなどが、まもなくすっきりと姿を現した。
a0080610_2338013.jpg

お茶の時間も、みんな笑顔が止まらない。
体を動かした爽快感、親しい仲間との気の置けない会話、すべてがまるでコミュニティーの
一こまのような感覚で流れていた。
その夜から現れた黒い狼君も、明日朝からの作業に応えて、泊まらしてもらいます。」とのことでやってきてくれた。「おいでんせぇ✩岡山」では、私と同じ住居班に属する熱血漢である。
a0080610_010611.jpg

ヒヨドリやムジナなどを避けるために張り渡した防鳥ネットの中は、恐ろしいほどによく伸びたカラスノエンドウやハコベなど。えんどう豆は小さくなっている感じだったが、狼君の手際のいい作業で、次々と姿を現す。
スナップなどもう数日で食べごろと言うほどになっていた。
夕方からは、下の国道沿いの川堤にある竹やぶから、何本もの竹を頂いて帰り、堅さんの畑に運んだ。
a0080610_0215541.jpg

さらに1日には再びみどりさん夫妻が登場してくださったので、今度は松の畑とよぶところの蚕豆や地這エンドウなどの周りを刈ってもらった。
草の海から救い出された植物たちは、とても気持ちよさそうに体を伸ばしているように見えた。

今の「おいでんせぇ✩岡山」は、まるでコミュニティーのような親密な交流が続いている。
誰一人、気を使わす人はいない。そして一人ひとりが自立し、主体的に動こうとしている。
本当に岡山に来てよかったと思える3日間だった。
by mahorobanokimi | 2011-05-01 23:52 | まほろば菜園だより
「あ ほ~庵」の菜園が手狭になってきたので、そろそろ拡張しようかと考えていた矢先、近くのすみれさんのところが近所に貸していた畑が返されてきたので、有効利用したいとのご相談。

これはチャンス。土仕事に不慣れなすみれさんをお手伝いして、私たちとの共同菜園として活用することに決めました。
a0080610_16463.jpg

27日久しぶりのお天気の午後遅くから畝立てに取り掛かり、28日の朝から続けて夕方までに、ジャガイモ用の畝6本とハーブ畝1本、えんどう豆の畝1本を立て、つるもの用の棚を完成。
ジャガイモ用のすべての畝に、北アカリ、メイクイーン、男爵を植え、つるもの棚には徒長していたえんどう豆の苗を植えることが出来ました。

この2日間の作業は、久しぶりの野良仕事で、何よりわが体君が喜んでいるのが分かりました。
それとともに、うれしかったのは、2日間畑に出ている間に、近くの皆さんが次々にそばに来て、話しかけてくださったことです。あわせると10人近くの方が話し掛けたり、野菜の苗を持ってきてくださったりしました。

「あ ほ~庵」やその菜園は、この集落の南の端に位置するのに対し、すみれさんの菜園は北の端です。
私たちが畑仕事する姿は、このエリアの皆さんには物珍しい感じだったのでしょうね。
ほとんどの方が顔見知りですし、畑や野菜という共通の話題がありますから、皆さん気軽に話かけてくださいます。

畑仕事の楽しさに、地域の皆さんと繋がる楽しさが加わって、体の疲れも感じずに作業が進みます。
a0080610_1151461.jpg

かって三重県の青山で畑作りを楽しんでいたことがありますが、そのころにはあまり体験しなかったこのような地域のかたがたと交流しながらの作業は、この里で暮らすことの豊かさや楽しさの意味をよりいっそう明確にしてくれたような気がしました。

スローライフのもっとも大切な要素は、地に足をつけ、一つひとつ自分の心身や五感を使いながら、プロセスを大事に味わいながら、生きる喜びを実感して生きることだと思って来ました。

しかし、この二日の体験で、もう一つ、人々との心地よい関わり、穏やかに気持ちよく会話する繋がりが、もう一つの重要な要素であることに気づかせてもらいました。

夕刻には すみれさんのご主人の竹やぶから沢山の竹を切らせてもらって もって帰りました。
トラックもご主人からお借りし、「あ ほ~庵」の菜園拡張のための猪鹿垣作成用の沢山の竹を運びながら、金は無くても、何もかもが豊かに与えられる今の暮らしのありがたさに 改めて感謝したものでした。
by mahorobanokimi | 2010-03-29 01:31 | まほろば菜園だより
雨続きで畑に出るのをサボっていたら、ビックリするようなキュウリが
出来てしまいました。30センチを越えるキュウリが3本も並んでぶら
下がっている光景に、思わず噴出してしまったくらいです。
a0080610_8361037.jpg

そして、ゴーヤにいたっては、40センチを越える大きさになっていたのです。
a0080610_840076.jpg

植物の成長する力の強さには いつも驚かされます。
その成長速度にもかかわらず、伸びる先に望ましいガイドがないと、写真のように
自縄自縛になってしまうこともあります。これはナタ豆のつるです。
a0080610_985457.jpg


それとともに、植物の時折見せる表情の中に、限りない美しさを見て驚くことも
しばしばです。
a0080610_8444151.jpg

ソフトクリームのような柔らかさで花開いている この花も、ナタ豆のものです。
一つの実が30センチ以上になる巨大な豆も、花はこんなに優しいのです。

一方、あれほどたくましく空に伸び上がり、毎日たくさんの豆を供給してくれた
つるインゲンも、暑さの中では実をつけにくくなった上、盛りを過ぎて勢いが衰え、
枯葉も目立ち始めましたが、それでもしぶとく実をつけようとしています。
a0080610_95392.jpg

こんな老いた豆のけなげな姿を見ていると、年老いても毎日懸命に生きている
自分の姿を重ね合わせて、思わずしんみりしてしまいます。

そして虫たちも負けずに美しい姿を見せてくれます。
この写真は裏庭に出没するイトトンボですが、なんともいえず上品な輝きを見せて
こころを和ませてくれます。
a0080610_8583023.jpg


今日は、上に書いた巨大キュウリと 老樹ががんばって実をつけたインゲン豆と
そして毎日取れすぎるほど取れるシシトウ、もらいもののなすびなど旬の野菜に
近くの瀬戸内海で取れた 旬のベイカを合わせて煮付けにしてみました。
a0080610_918458.jpg

これがなんともいえず美味しくできました。
旬の物を上手く料理できた時の至福の喜びで締めくくった「あ ほ~庵」の一日でした。
by mahorobanokimi | 2009-07-22 09:19 | まほろば菜園だより
いつもなら日が差す時間なのに・・と思って起き上がると、曇り空。
見上げると天神山には霧が掛かっている。
a0080610_1775749.jpg

(写真は、家の下の竹の畑から「あ ほ~庵」方向を見上げたもの。
勢いよく とうもろこしの列が並んでいるのが 竹の畑だ。)

私は、こんな潤いのある景観も好きだ。山を背景にした「あ ほ~庵」も
心地よく安らいでいるように見える。

早速 夜露にぬれた野菜たちを見て回る。
(あなたも一緒に「あ ほ~農園」を歩いている積りで、ご覧下さい。)

最初は一番下手にある畑(竹の畑)の奥から見て回る。
a0080610_17122421.jpg

今年は隼人瓜もなかなか調子がいい。早くも横の石垣を昇り3メートル
ほども這い上がっている。中南米原産で千成瓜とも言われるほど実が
なるそうだが、ここではどれぐらいになるか 楽しみだ。
a0080610_1713979.jpg

隼人瓜の隣では 直立不動で30センチほどのキュウリがなっていた。
今年はキュウリ苗が軒並み不調で、この1本が希望の星。 
横に移っている黄緑色の葉は鉈豆である。今の時期ひたすら距離を稼ぐ
ように上に伸びている。この一角は竹で棚を組んであるので、暑い盛り
には、鉈豆や隼人瓜が屋根を作ってくれる計算になっている。
a0080610_17351832.jpg

甘い実が食べたくて、F!を承知で植えているハニーバンタムも、ここの
ところの降雨に気を良くしてか、凄い勢いで伸びている。カラスやバッタの
襲撃を逃れて、口に入るまで育ってくれますようにと祈っている。
a0080610_1746582.jpg

とうもろこしの横には、黒皮カボチャ、白いミニカボチャ、そうめんカボチャが
いずれも元気に育っている。(写真は白いミニカボチャ)
ここではたくさんのアリや蜂が花に群れているので必要ないかも知れないが
念のため、雄花を取ってはめしべに触れさせて回る。
a0080610_17502519.jpg

なかなか上手く結球はしないが、味は結構な白菜だ。
スローライフ ネットワーク岡山のメンバーつちのしらべの井上さんにもらった
苗から見事に育ってきている。
a0080610_17524536.jpg

収穫が盛りを過ぎたツルインゲンの横には、かなり大きなゴーやが生っていた。
この並びには5本ほどのゴーやが順調に育っているので、今年はかなりたくさん
収穫できるだろう。
a0080610_1756599.jpg

a0080610_17563516.jpg
a0080610_17565582.jpg

この畑の入り口近くには、ピーマン、しし唐、ナス、トマトなどを集めている。
ここのところなすと唐辛子類の出来が快調である。トマトはまだぼちぼち
色づく物が出てきた、と言う程度である。
最期の写真は、ピーナツである。そろそろ黄色い花が覗き始めた。草を刈って
もぐる場所を作ってやらねば・・・と思う。
a0080610_182853.jpg

「あ ほ~庵」を見下ろす山側の畑(梅の畑)に移動する。
先日来、梅の実の収穫を終わってから、思い切りよく枝を剪定したので、かなり
見通しが良くなり、畑の野菜への日当りも良くなった。
a0080610_1844153.jpg

長い間たっぷりの新鮮なレタスを供給してくれたガーデンレタスたちはすっかり
董が立って花を着け始めている。
そのとなりのツルなしインゲンたちも、膨大な豆を取らせてくれたが、そろそろ
終わりに掛かってきた。
代わって元気なのがもちっとコーンと岡海苔である。このコーンはF!では無いので
種取りも、と考えている。

このあと、今日は小松菜とサラダキャロットの種まきをして、朝の一仕事を終わった。
a0080610_18122585.jpg
a0080610_18125836.jpg

朝の収穫の全貌である。人参がかなり良くなってきているのが嬉しい。
辛い夏大根もまだまだ収穫できそうだしなすキュウリオクラにゴーやはこれからだ。
董立ちした梅の畑のレタスに代わって、竹の畑のレタスが新鮮な葉を供給して
くれているので助かる。

2月末にここに移住してきて、家の修繕や改装に手をとられ、畝を立てることや、
猪鹿対策のネットを張ることが一段落したのが3月末だったから、畑作りに力を
入れ始めてからほぼ3ヶ月で、やっとここまで来られたのだなあという実感である。

家の2階も妻の奮闘で、主な襖の張替え(19枚張った)が終わり、かなり落ち着い
た佇まいになって来た。
a0080610_18282460.jpg

a0080610_0213384.jpg

朝の一仕事を終わった後は、妻と二人、2階の窓辺で 景色を楽しみながら、
朝昼兼用の食事をする。「あ ほ~庵」定番のグリーンサラダも、ここのところ
自家栽培の野菜が大半を占めてきているのが、なんとも言えず嬉しい。
自家製の天然酵母のパン(写真手前)も、最近は様々なバリエーションが
登場し始めている。

スローライフといいながらも、イベントや来訪者のお相手や家の修理など、あっと
言う間に1日が過ぎる慌しさが続く。まさにスローライフ は忙しいという実感だ。
しかし、この朝食のように、ほとんど毎日、じっくりと自然を眺め、料理を味わう時間が
取れているというのもまた事実である。
静かな公園的環境を誇っていた大阪千里中央の前住居でも、このような豊かさ
には至らなかった。

周囲を取り巻く鳥達の声に目覚め、緑成す周囲の山並みに立つきりの美しさに見とれ、
朝露にきらめく朝日のきらめきの美しさにため息をつき、野菜たちの成長に歓声を
上げる毎朝。そして窓一杯の山野や河の景観を楽しみながらの食事。この豊かさは
残念ながら、この田舎まで来ないとなかなか味わう事ができないだろう。

都心の雑踏に疲れ、毎日の仕事に喜びが見つけにくくなっているあなた、一度
田舎暮らしを考えて見ませんか?
by mahorobanokimi | 2009-07-06 17:02 | まほろば菜園だより
大阪の友人が 知人を一人伴って、遊びに来てくれた。

都会生活の息苦しさから抜け出したいとやってきた二人。
ここのところ日照り続きでからからだった畑が、2日続きのお湿りで甦った畑で
一挙に癒されていくのが分かる。

まず目に入ったミニトマト。赤くなり始めた実を思わず口に。うまいっと一言。
a0080610_072550.jpg

続いて すぐ隣のナスとピーマンを見つけ 早速もいでにおいを嗅ぐ。
a0080610_081927.jpg

a0080610_0562958.jpg

社会に出るまで土に親しんで田舎で育ったという友の知人は、久々の取れたての
野菜たちの香りに感激の連続の様子。

つるありインゲンも、嬉しそうに空に手を伸ばし、若い鞘が日差しにきらめく。
a0080610_173910.jpg
a0080610_181282.jpg


田舎育ちの彼が、キュウリの根元に駆け寄る。見つけたのは30センチほどの初キュウリ。
2~3日前は、確かまだ20センチくらいだったはずなのに、この凄い成長振りに驚く。

帰って、このキュウリや色鮮やかなナス、インゲン、ピーマンを神前に供え、大地の神さまに
お礼の報告のあと、友人達の土産におすそ分けをする。

我が「あ ほ~庵」の二階、緑を見渡す窓辺の席で お茶を飲みながら、二人と話す。

都会での垢が抜けていくのか、次第に表情が緩んでいく2人。
マトリックスの映画のように、当たり前と思える世界にがっちり組み込まれ、それ以外の
視点が持ちにくくなっている 今の社会のことを話し合う。

わかっては居ても、いざそこから抜け出すとなると・・・・
a0080610_126510.jpg


今日のように、実際に土に触れ、野菜に触れ、山を歩いてそのエネルギーに抱かれ・・・
そんな体験を重ねる中で、今までの社会を支配し続けてきたマトリックスのしがらみを
抜け出す勇気が湧いて来るのなら、ぜひまたここを訪ねてきて欲しい、と念じながら
二人にさようならを言った。
a0080610_1282314.jpg

by mahorobanokimi | 2009-06-25 01:29 | まほろば菜園だより